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『曳きもの・曳き山祭りの諸相』


 文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業「モノと心に学ぶ伝統の知恵と実践」、國學院大學伝統文化リサーチセンター「神社祭礼に見るモノと心」プロジェクト(研究代表者・茂木貞純教授)のグラフィック研究報告『神々を彩るモノシリーズ4 曳きもの・曳き山祭りの諸相』(平成23年6月8日初版、國學院大學研究開発推進機構伝統文化リサーチセンター発行)を受領しました。B5判18頁の冊子ですが、「研究公開活動の一環として、神社祭礼に関するアンケート調査、および、本プロジェクトにおいて実施した実地調査や研究などについて、わかりやすく成果をご理解いただくためのグラフィック報告書」であり、次のような充実した内容になっています。

◆はじめに(茂木貞純)
 お祭りコラム1 曳きもの発見!! 寄居大祭(望月陽子)

◆曳きものの祭礼の歴史
 ヤマ(山車)祭礼の成立背景(鈴木聡子)
 曳きものと祭礼―國學院所蔵絵図を中心に―(加瀬直弥)

◆曳きものの祭礼の地域的展開
 曳きものの祭礼にみる地域的特徴(筒井裕)
 室根神社特別大祭―海と山を結ぶ絆―(茂木栄)
 宮城県の曳きものの祭礼(鈴木志乃)
 土崎神明社祭の曳山行事(鈴木聡子)
 額田のダシ行事(新木直安)
 宇和島地方の牛鬼行事(伊東裕介)

◆おわりに(茂木貞純)
 お祭りコラム2 曳きもの発見!! 新宿神明神社のお船(秋野淳一)

 いずれも興味深い報告ですが、とくに茂木栄先生は「森は海の恋人植林運動」と関係の深い室根神社特別大祭に寄せて、「今回の東日本大震災で豊かさを取り戻した海側が崩れ去ってしまったのである。今こそ室根・気仙沼モデルの再構築が求められる。」と感銘深く提唱しています。
 なお、この報告書に関連した平成23年度企画展「みこしとひきもの」が、6月13日(月)より7月30日(土)まで、國學院大學渋谷キャンパスの伝統文化リサーチセンター資料館で開催されます。