古事記編纂1300年記念 公開講演会・企画展


 鈴屋学会事務局(本居宣長記念館内)より、第29回鈴屋学会大会の案内等を受領しました。
 第29回鈴屋学会大会公開講演会(4月21日〔土〕午後2時、松阪市産業振興センター3階、聴講無料)の講師は毛利正守氏(皇學館大学教授・大阪市立大学名誉教授)、演題は「古事記の世界観と構想」。本居宣長が半生をかけて研究し続けた日本最古の歴史書『古事記』は神代から始まり、日本を統一する天皇の絶えることなく続く血統を物語ります。天上世界である高天原(たかまのはら)、地下世界である黄泉国(よみのくに)、そしてその間に存在し、私たちが住まう地上世界である葦原中国(あしはらのなかつくに)。また、それらの国々を行き来する神々たち。その血統を受け継ぐ天孫が天降りし、天皇の血筋へと連綿と繋がっていく。神話から皇統への流れを中心に、上代文学の大家である毛利先生に、編纂1300年という節目を迎える『古事記』の世界を語っていただきます。
 本居宣長記念館・春の企画展は古事記編纂1300年記念「異端と正統」展です(会期:3月6日〔火〕〜6月17日〔日〕)。儒教国学日本書紀古事記、都市と地方、狩野派や土佐派と曽我蕭白鴨川井特ら異端の画家……。異端が正統となり、正統がその地位を失墜していく時代、その大転換の功労者が本居宣長であり、本展は異端と正統という二つを軸に、宣長が生きた18世紀の日本を眺めます。
 講演会や企画展などの詳細については、本居宣長記念館のホームページをご覧下さい。