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中西正幸「神宮遷宮史の諸相」


 中西正幸先生の「神宮遷宮史の諸相」(『神道宗教』第229号、平成25年1月、1〜20頁)は、1300年に及ぶ遷宮の歴史を第1期:初回(持統4年・690、同6年・692)〜20回(天喜5年・1057、康平2年・1057)、第2期:21回(承保3年・1076、承暦2年・1078)〜40回(寛正3年・1462、永禄6年・1562)、第3期:41回(天正13年・1585)〜55回(明治2年・1869)、第4期:56回(明治22年・1889)〜62回(平成25年・2013)と4期に区分しています。このうち第3期は天正13年の遷宮再興、第4期は造神宮使庁官制公布という遷宮史の画期的な折り目と合致し、遷宮費の困難さや御用材の確保など、起伏に富んだ史実を20頁の簡潔な論文(遷宮一覧表含む)で概説しており、まさに時宜に適った玉稿です。20年前に國學院大學大学院で拝聴した、中西先生の詳密な遷宮史講義が懐かしく思い出されます。