目黒順蔵・目黒士門著、目黒安子編『戊辰戦争後の青年武士とキリスト教――仙台藩士・目黒順蔵遺文』

 

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 目黒順蔵(1847~1918)・目黒士門(1933~2015)著、目黒安子編『戊辰戦争後の青年武士とキリスト教――仙台藩士・目黒順蔵遺文』(風濤社、2018年7月20日発行)を、編者様より平成30年中にご恵与いただきました。お心遣いに感謝申し上げますとともに、ご紹介が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

 目次は次の通りです。

  • まえがき(目黒士門
  • 第一部 目黒順蔵とその時代(目黒士門
  • 第二部 目黒順蔵遺文(目黒順蔵)
  • 第三部 『処世之誤 一名 誡世痴談』(目黒順蔵)
  • あとがき(目黒安子)

 まえがきによると、目黒順蔵は幕末に養賢堂仙台藩校)で漢学を修め、明治9年に長谷川泰の西洋医学校「済生学舎」に学び、医師となりました。本書の第二部には順蔵の手記を、第三部には『大言海』の著者・大槻文彦の奨めにより順蔵が大正3年に公刊した著作を収録しています。

 編者はあとがきで、「内村鑑三は〝武士道に接ぎ木されたキリスト教〟という言葉を残し、新渡戸稲造は日本人が共有する特性にキリスト教を繋いで『武士道 Bushido: The Soul of Japan』(1900)を書き上げています。一方で、「目黒順蔵遺文」には〝キリスト教を吸い込んだ武士〟の素朴ともいえる実直で不器用な姿があります」と述べています。