2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

W. G. アストン『神道』について(21)

第三章において「自然神と団体の中心人物とを祖先と呼ぶ」日本の疑似祖先崇拝の状況を扱った際には、次のように岡倉天心(覚三)『東洋の理想』やイギリスの哲学者エドワード・ケアードのギフォード講義『宗教の発展』に示唆を得た記述がみられます。 近頃出…

W. G. アストン『神道』について(20)

アストン『神道』が参照した同時代の日本関係の資料に、第三章の「天皇以外の人を崇むること」を述べた項における、ラフカディオ・ハーンの著述があります。 生ける天皇、崩御の天皇を神に崇むる場合ですら、外国思想の影響を疑ふ余地が沢山ある。天皇以外の…