ポルトガルの首都、リスボンのオリエンテ美術館で、「日本:祭りと儀式」展が、2024年(令和6年)12月31日まで開催されています。
日本・ポルトガル友好480周年記念事業として開催されている展覧会で、日本の伝統的な祭りや儀式が、日本社会にどのような役割を果たしているのかに焦点を当てています。
海外に留学していた家族が、昨年現地で観覧してきました。
昭憲皇太后百十年祭記念・昭憲皇太后大礼服研究修復復元プロジェクト・国際シンポジウム「受け継がれし明治のドレス」が、令和6年(2024)4月6日(土)に明治神宮会館で開催されます。
現存最古の大礼服(大聖寺所蔵)の修復・復元プロジェクトに携わった研究者や専門家が一堂に集うシンポジウムです。明治神宮ミュージアムでは、4月6日(土)から5月6日(月)まで、大礼服が立体展示されます。
シンポジウムの参加費は1,500円(要申込)で、明治神宮ミュージアムの特別展(前期展:4月6日~5月6日)の入館料が1回無料になるチケットが進呈されます。
チラシの二次元コードか、明治神宮ホームページの最新情報よりご応募下さい。
一関市藤沢町の白澤神社(小野道教宮司、皆川敬一総代長)で、令和6年1月13日(土)午後6時より、筒粥の神事「おためし」が行われました。
一関市指定無形民俗文化財「おためし神事」は、粥占いの一種で、竹筒と米、塩を鍋に入れて炊き、竹筒の入った米粒の数で天候や作柄を占う伝統行事です。
500年近く続く、一年の平安と農作物の豊作を願う伝統行事とされ、コロナ禍を経ても参列者が絶えることなく、とくに今年は地区内の小学生も参加していました。
ブログ筆者(佐藤一伯)は、岩手県神社庁理事・教化副委員長として玉串拝礼し、直会で祝辞を申し上げてきました。
(おためし神事の撮影機材:α99、minolta50mmf1.7)
一関市から世界へ飛躍する人材育成を目的に、講師に世界的な評価を受けている造本作家・デザイナーの駒形克己さん(市内在住)を迎え、絵本作家育成講座が開催されます。全6回の講座により、イタリア・ボローニャ国際児童図書展「国際絵本原画展」への応募作品を制作します。
小鎚神社の松橋知之宮司より、大槌町郷土芸能保存団体連合会主催の「郷土芸能かがり火の舞」という行事についてご教示いただきました。5月より9月まで隔週土曜日の午後7時30分より、かがり火が焚かれた小鎚神社境内において町内の民俗芸能2団体の上演会を開催し、大槌まつりの前夜祭(宵宮)の雰囲気を観光客に楽しんでいただく企画です。
7月8日の行事を見学したところ、その夜は松の下大神楽、陸中弁天虎舞が境内の神輿庫前の広場で上演され、司会者が保存団体の代表にインタビューする時間や、観光客と演舞者の記念撮影の機会も設けられていました。
大槌町郷土芸能保存団体連合会の「郷土芸能かがり火の舞」は、自治体や観光関係者などによる令和3年(2021)の東北デスティネーションキャンペーンや令和4年(2022)の北東北三県大型観光キャンペーンの特別企画として実施されました。コロナ禍ながら多くの観光客に好評で、令和5年(2023)より定期的に開催することになったといいます。大槌まつりの魅力を観光資源として活用し、各芸能の保存活動にも貢献しているように思われます。
(撮影機材:α99, at-x270)
「これからの神社と地域との共存」を主題に、第39回東北六県神社庁関係者連絡協議会が、令和5年(2023)6月12日(月)午後1時30分より、山形市のホテルキャッスルで開催されました。
基調講演では、「歴史を活かしたまちづくり」と題して、國學院大學教授(観光まちづくり学部長)の西村幸夫先生が、歴史まちづくり法の制定、文化財保護法改正による文化財保存活用地域計画の推進といった近年の動向や、全国各地の事例を紹介しながら、地域の個性(歴史)を再認識し、地域の物語(ストーリー)をつくっていくことの大切さをわかりやすく説明されました。
パネルディスカッションでは、各県の神職一人ずつが報告し、このなかで鶴ヶ崎神社の齊藤壽胤宮司(秋田県神社庁理事・教化委員長)は、まつりの五つの要素(信仰の対象、場所、光と音、食物、作法)を非日常の空間にいかに取り込めるかが大切だと指摘しました。またパネラーの一人である小生(佐藤一伯、御嶽山御嶽神明社宮司、岩手県神社庁理事・教化副委員長)は、神職一人、神社一社での活動には限界があり、神社庁や支部、願わくは将来的に東北六県の神社関係者が、ともに助け合い、次世代に引き継ぐことを意識した活動が重要になると指摘しました。
(撮影機材:nex-3, sel16f28)