これからの神社と地域との共存――第39回東北六県神社庁関係者連絡協議会

「これからの神社と地域との共存」を主題に、第39回東北六県神社庁関係者連絡協議会が、令和5年(2023)6月12日(月)午後1時30分より、山形市のホテルキャッスルで開催されました。

 基調講演では、「歴史を活かしたまちづくり」と題して、國學院大學教授(観光まちづくり学部長)の西村幸夫先生が、歴史まちづくり法の制定、文化財保護法改正による文化財保存活用地域計画の推進といった近年の動向や、全国各地の事例を紹介しながら、地域の個性(歴史)を再認識し、地域の物語(ストーリー)をつくっていくことの大切さをわかりやすく説明されました。 

 パネルディスカッションでは、各県の神職一人ずつが報告し、このなかで鶴ヶ崎神社の齊藤壽胤宮司秋田県神社庁理事・教化委員長)は、まつりの五つの要素(信仰の対象、場所、光と音、食物、作法)を非日常の空間にいかに取り込めるかが大切だと指摘しました。またパネラーの一人である小生(佐藤一伯、御嶽山御嶽神明社宮司岩手県神社庁理事・教化副委員長)は、神職一人、神社一社での活動には限界があり、神社庁支部、願わくは将来的に東北六県の神社関係者が、ともに助け合い、次世代に引き継ぐことを意識した活動が重要になると指摘しました。

(撮影機材:nex-3, sel16f28)