小形利彦『明治前期地方公立医学校の洋学史的研究』

 

 小形利彦様より、『明治前期地方公立医学校の洋学史的研究―公立医学校授業科目の検討―』(霞城出版、2023年、B6判、258頁)をご恵与いただきました。誠にありがとうございます。明治前期に、全国の府県が設置した公立医学校の授業科目を俯瞰的に考察したものです。

 このうち、盛岡医学校については、明治7年(1874)に三越喜左衛門らの寄付金をもとに登米に共立病院が開院し、翌年に一ノ関(磐井県)に移転して本院となり、明治9年に磐井医学校が開設され、磐井県の廃止とともに岩手県に引き継がれたことが紹介されています。