藤原暹先生逝去のお知らせ

藤原暹先生は五月中旬より体調を崩され、六月下旬武蔵村山病院に入院、腹膜偽粘液腫という難病であることが判明し、あらゆる医療が施されましたが、七月十二日より容態が急変、十四日午前九時五十分、享年満七十五歳で逝去されました。葬儀は十六日に身内で営まれた旨奥様の藤原サツキ様より連絡を頂戴し、昨日二十日、武蔵村山のご自宅に教え子の佐藤一伯および塚本寿美子(旧姓三浦)がお参り致し、先生が着手中であった『日本学研究』第五号の原稿をお預かりするとともに、今後の編集を託されました。
奥様は長期のご看病の後、近郊在住のご子息様とともに、四十九日法要等の準備にあたられています。つきましてはご遺族の意向もございますので、ご自宅へのお参りはしばらくご遠慮いただき、ともどもに心中にて、あまりにも突然の逝去を悼み、生前に賜った数々の御恩に感謝するとともに、偉大なる人と学績を称え、ご冥福をお祈り申し上げたいと存じます。また、年内の刊行に向けて編集中の『日本学研究』第五号に、先生を追悼する寄稿をご希望の方は、八月末日までに、原稿用紙一〇〇字〜四〇〇字程度にまとめて、事務局までお送りくださいますようお願い申し上げます(ワープロの場合はフロッピーなども同封ください)。以上、取り急ぎ書面にてお知らせを申し上げます。(照会は佐藤または塚本までお願い致します)