橋内武先生と再会して


 橋内武先生(桃山学院大学名誉教授)が、明日(9月3日)から開催される岩手大学シニアカレッジ2014に参加の途次、一関にお立ち寄り下さいました。
 一関市博物館の大槻玄沢大槻文彦の展示をご覧いただいた後、市内で夕食をご一緒させていただきました。
 また、高著『パラグラフ・ライティング入門』(研究社、1995年初版、2007年5刷)、「橋内武教授略歴および著作等目録」(『国際文化論集』第49号抜刷、桃山学院大学総合研究所、2014年)等を頂戴しました。お心遣いに感謝申し上げます。
 橋内先生とは10年ほど前、藤原暹先生のご紹介で明治神宮文化館の庭で初めてお目にかかりました。
 藤原先生が逝去された翌年、残暑が厳しかった平成22年(2010)9月、今回のように岩手大学シニアカレッジの前日にご訪問下さいました。その際は陸前高田市在住のご友人の木村忠亮先生と大学卒業以来40数年ぶりに一関で面会された後、花泉まで足を運んで下さいました。木村先生は悲しいことに東日本大震災でお亡くなりになったそうです。今回のシニアカレッジは三陸ジオパークがテーマで宮古や大槌、釜石の見学が予定されているそうですが、陸前高田には次の機会に訪ねたいと、別れ際におっしゃっていました。
 話は尽きませんでしたが、橋内先生が「オーストラリア、ニュージーランド英語関係項目」を分担執筆された『新英和大辞典』第6版(研究社)など、辞書編纂の苦労話はとても興味深く拝聴しました。一流の先生方のご努力により限られた字数に明解に表現する営みの集積である、辞書の恩恵に感謝を新たにするとともに、どのような立場や業種の人々でも、他者の問いに対して簡潔明瞭に何かを伝達し、あるいは理解していただくという努力や営みはとても大切ではないかと思いました。

パラグラフ・ライティング入門

パラグラフ・ライティング入門