2020-05-10 橋本政宣・宇野日出生編『賀茂信仰の歴史と文化』 『賀茂信仰の歴史と文化』(思文閣出版) 橋本政宣・宇野日出生編『賀茂信仰の歴史と文化 神社史料研究会叢書第6輯』(思文閣出版、令和2年4月30日発行、A5判上製、237頁)を、共著者の一人である森本ちづる氏のご高配により、出版社よりご恵与いただきました。誠に有り難うございます。 目次は次の通りです。 図版 賀茂御祖神社絵図(京都国立博物館所蔵、京條論文参照) 図版 鴨社頓宮図(宮内庁書陵部所蔵、樋笠論文参照) 図版 賀茂別雷神社境内絵図(賀茂別雷神社所蔵、森本論文参照) はじめに(橋本政宣) 賀茂社祭神とその歴史的変遷(嵯峨井建) 建築と祭儀から見た賀茂社本殿の意義(黒田龍二) 賀茂御祖社社殿の変遷(京條寬樹) 鴨社古図(賀茂御祖神社絵図)と賀茂社御参籠(樋笠逸人) 上賀茂社の忌子(森本ちづる) 上賀茂神社競馬会神事の儀式次第の変遷(山本宗尚) 賀茂下上社の雨乞いと朝廷の祈雨再興(間瀬久美子) 「御棚会神事と賀茂六郷」補遺(宇野日出生) あとがき(宇野日出生) 研究会記録 執筆者一覧 このうち、森本氏の論文は、上賀茂社に明治初期まで存続していた忌子と呼ばれる女性祀職が、本殿御戸開帳神供奉献で祭神の御側近くに祗候したことや、主に神田神事などの稲作儀礼に奉仕したことを明らかにし、伊勢の神宮の子良や大嘗祭の造酒児と共通する要素がみられることなどを指摘しています。 賀茂信仰の歴史と文化 (神社史料研究会叢書VI) 発売日: 2020/05/15 メディア: 単行本