楠家重敏『W.G.アストン――日本と朝鮮を結ぶ学者外交官』

イギリスの外交官であり日本学者のウィリアム・ジョージ・アストン(1841〜1911)は、アーネスト・サトウ、バジル・ホール・チェンバレンとともに、明治時代のイギリス人三大日本学者に挙げられます。北アイルランドで生まれ、クイーンズ大学卒業後に日本の…

古事記編纂1300年記念 公開講演会・企画展

鈴屋学会事務局(本居宣長記念館内)より、第29回鈴屋学会大会の案内等を受領しました。 第29回鈴屋学会大会公開講演会(4月21日〔土〕午後2時、松阪市産業振興センター3階、聴講無料)の講師は毛利正守氏(皇學館大学教授・大阪市立大学名誉教授)、演題は…

田口祐子「現代における安産祈願の実態とその背景」

田口祐子氏の論文「現代における安産祈願の実態とその背景」(『神道宗教』第220・221号、神道宗教学会、平成23年1月、107〜129頁)を興味深く読みました。 東京都内の神社へのインタビューと、メディア(育児雑誌やインターネットの育児サイト)の分析をもと…

第13回伝統文化セミナー『自然災害と復興〜先人の叡智に学ぶ2〜』

平成23年11月25日に宮城県神社庁で開催された第13回伝統文化セミナーの報告書『自然災害と復興〜先人の叡智に学ぶ2〜』(神社本庁広報センター、平成24年2月1日発行、A5判、97頁)を読みました。目次は次の通りです。 「はじめに」加藤健司(鶴岡八幡宮教学…

國學院大學伝統文化リサーチセンター『モノと心に学ぶ伝統の知恵と実践』

國學院大學伝統文化リサーチセンター編集発行の『モノと心に学ぶ伝統の知恵と実践――文部科学省 私立大学学術研究高度化事業 オープン・リサーチ・センター整備事業 成果論集』、『國學院大學伝統文化リサーチセンター研究紀要 第4号』、『伝統文化のモノと心…

『神道関係文化財報告書〔西日本編〕』と『岩手県上閉伊郡大槌町被災文化財確認調査報告書』

『神道関係文化財報告書〔西日本編〕』(國學院大學伝統文化リサーチセンター、平成24年2月発行、A4判287頁)を昨日、『岩手県上閉伊郡大槌町被災文化財調査報告書』(岩手歴史民俗ネットワーク、平成24年2月発行、A4判19頁)を本日受領しました。御恵与誠に…

照沼好文「来日西洋人の日本学――アーネスト・サトウの場合」「チェンバレンの『英訳古事記』について」

照沼好文先生(元水府明徳会彰考館副館長、水戸史学会理事)より最新エッセイ「来日西洋人の日本学――アーネスト・サトウの場合」と「チェンバレンの『英訳古事記』について」が収録された月刊『すみよし』(広島市中区・住吉神社社務所発行)2月号、3月号…

島薗進『日本人の死生観を読む』

島薗進先生より『日本人の死生観を読む――明治武士道から「おくりびと」へ』(朝日選書、平成24年、本文244頁)を御恵与戴きました。 10年前に東京大学大学院人文社会系研究科で始められた「死生学」プロジェクトの機関誌への論考等をもとに書き下ろされた本…

大崎正治「禍を転じて福と成す」と藤原暹「老松ふるさと学校開校に寄せて」

大崎正治先生(國學院大學名誉教授)が『月刊若木』第752号(平成24年2月1日発行、14〜15頁)に寄せた「禍を転じて福と成す――災害から復興するもうひとつの途(みち)」を興味深く読みました。 日本の構造的経済不況や世界的な金融恐慌、原発事故、財政破綻…

淑徳大学アーカイブズ特別展「近代日本における感化教育の黎明期」

淑徳大学長谷川仏教文化研究所より、次の資料を恵与戴きました。記して御礼申し上げます。 『淑徳選書1 近代日本の感化事業のさきがけ――高瀬真卿と東京感化院』(長沼友兄著、2011年10月1日発行) 『平成23年度淑徳大学アーカイブズ特別展図録 近代日本にお…

國學院大學伝統文化リサーチセンター資料館特別展「まつりの継承」

國學院大學伝統文化リサーチセンター資料館・平成23年度特別展の図録『まつりの継承――季節のまつりとその担い手』(國學院大學研究開発推進機構伝統文化リサーチセンター、平成23年10月29日発行、A4判・32頁)を恵与戴きました。12月17日まで開催中の企画…

ことわざフォーラム2011のご案内

ことわざフォーラム2011(ことわざ学会、岩手民俗の会)が下記のとおり開催される旨、岩手民俗の会(代表=大石泰夫・盛岡大学教授)よりご案内がありました。 ○日時:2011年12月3日(土)13:00〜18:50 12月4日(日)9:00〜12:00 ○場所:岩手県盛岡市つなぎ…

Imaizumi Yoshiko 今泉宜子. "The Making of a Mnemonic Space: Meiji Shrine Memorial Art Gallery 1912-1936”

今泉宜子氏(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)より“The Making of a Mnemonic Space: Meiji Shrine Memorial Art Gallery 1912-1936”(Japan Review 23, 2011. 143-176)の抜刷を恵与いただきました。 ロンドン大学の博士論文の一部をもとにした、明治…

東北文化研究室公開講演会「柳田國男と東北大学」のお知らせ

東北大学大学院文学研究科 東北文化研究室公開研究会 柳田國男五十年祭記念シンポジウム 「柳田國男と東北大学」日本民俗学の祖とも言われる柳田國男が、「日本民俗学」の言葉を使った授業を最初に大学で行ったのは、1937年5月、東北帝国大学における集中講…

第9回国際神道文化研究会「明治神宮の造営前史と隣接空間」のお知らせ

研究会テーマ●明治神宮の造営前史と隣接空間 日時●平成23年10月22日(土)13:30-17:00 会場●明治神宮外苑 聖徳記念絵画館内会議室 プログラム● 発題「日本大博覧会と明治神宮」 長谷川香(東京大学工学系研究科建築学専攻博士課程1年) 「新…

仙台市史セミナー「特別企画 地域の歴史資料を救え」とパネル展示

仙台市博物館での第20回仙台市史セミナー「特別企画 地域の歴史資料を救え」(平成23年9月18日)と同時開催のパネル展示「地球が震えた日3.11から 歴史遺産を未来へ 宮城歴史資料保全ネットワークの活動」(同9月17日〜25日)に参加しました。 1階ホールで開…

ポスト「3・11」、日本のカタチ――集英社クオータリー『kotoba』2011年秋号

集英社発行の季刊誌『コトバ』第5号(2011年9月6日発売)は、「ポスト「3・11」日本のカタチ」の特集号です。「3月11日を境に、日本の歴史は大きく変わることとなった。誘発された原発事故は、日本の将来に大きな影を落としている。被災地の復興はもとより、…

羽賀祥二氏の「戦争・災害の死者の〈慰霊〉〈供養〉」を読み直す――國學院大學研究開発推進センター編『霊魂・慰霊・顕彰』

國學院大學研究開発推進センター企画・編集『霊魂・慰霊・顕彰――死者への記憶装置』(錦正社、平成22年3月2日発行、A5判、352頁、本体3,400円)は、同センターの研究事業「招魂と慰霊の系譜に関する基礎的研究」の成果刊行物で、『慰霊と顕彰の間――近現代…

一関市博物館企画展「『言海』誕生120周年 ことばの海――国語学者 大槻文彦の足跡」

一関市博物館の第18回企画展「『言海』誕生120周年 ことばの海――国語学者 大槻文彦の足跡」(会期7月30日〜9月11日)を拝観しました。 幕末の開国後、近代化の一環として言語の分野では「国語」という概念が生まれ、その確立に向けてのたゆまぬ努…

開館40周年記念出版『本居宣長の不思議』

財団法人鈴屋遺蹟保存会・本居宣長記念館編『本居宣長の不思議』(平成23年3月25日同館発行、A4判、153頁)は、昨年11月の開館40周年を記念し、「本の上での宣長展」を企画したものです。 目次は次の通りです。 宣長の不思議な世界へようこそ(吉田悦之館長…

ふみの森探検隊――本居宣長記念館がサポーターを募集

公益財団法人鈴屋遺蹟保存会・本居宣長記念館(三重県松阪市)より、サポーター制度「ふみの森探検隊」のお知らせを頂戴しました。 同封のパンフレットによりますと、見学者の「本ばっかりだ」というつぶやきから採られた名称で、「日本人とは何か」の問いを…

岩渕次郎『明治天皇巡幸の記録と明治初期の一関』

岩手県内の小学校長を歴任された一関市萩荘の岩渕次郎氏が、明治9年(1876)、明治14年(1881)の二度の一関地方への行幸の記録をまとめ、『明治天皇巡幸の記録と明治初期の一関』として先月出版しました(A4判、53頁、本体1429円、一関…

震災と日本の今後を考える――國學院大學「公開学術講演会」案内と『岩手民俗の会会報』第3号

いずれも昨日メール便で受領しました。 平成23年度國學院大學研究開発推進機構公開学術講演会は、10月1日(土)15時より、渋谷キャンパス常磐松ホールで開催、テーマは「地域神社研究のこれから――絆(きずな)と縁(えにし)の神社学」、講師は櫻井治男氏(…

東北大学附属図書館に献本――藤原暹先生三回忌に

東北大学附属図書館(情報管理課受入係)より、昨日7月14日付にて拙著『明治聖徳論の研究――明治神宮の神学』(国書刊行会、平成22年)献本受領の葉書を頂戴しました。 7月14日は、かつて東北大学に学んだ恩師・藤原暹先生(1933〜2009)の3…

大槻磐渓旧蔵「三角縁波文帯三神三獣鏡」―國學院大學研究開発推進機構ニュースNo.9

『國學院大學研究開発推進機構ニュース』№9(平成23年6月25日発行)を受領。今年度の日本文化研究所、学術資料館、校史・学術資産研究センター、研究開発推進センターの事業計画等を紹介しています。巻末の内川隆志氏の資料紹介「三角縁波文帯三神三獣…

一関市にプール指導の要望

去る7月2日、一関市に在住する小中学生の保護者として、下記のような要旨の電子メールを一関市役所にお送りし、今年度の一関市におけるプール指導について質問と要望を申し上げました。 一関市役所御中 平素より市民生活に格別のご高配を戴き有り難うござ…

小形利彦『山形県済生館の洋学史的研究』

この度、小形利彦先生(日本大学山形高等学校)より、『山形県済生館の洋学史的研究』(大風印刷・出版、2011年6月24日発行、四六判、本文271頁)を御寄贈いただきました。 小形先生は、岩手大学大学院修士課程で藤原暹先生に洋学史研究の指導を受…

賢治に学ぼう―岩手大学七友会30周年「震災復興祈念」討論会

岩手大学人文社会科学部同窓会「七友会」設立30周年記念記念事業「震災からの復興祈念交流会」が、7月2日(土)に盛岡市で開催されました。 14時よりマリオス(盛岡地域交流センター)18階の会議室で行われた討論会「震災への支援として学部・同窓会…

小野善一郎『伊勢神道思想の形成』

小野善一郎氏より、『伊勢神道思想の形成』(平成23年6月30日発行)を拝受しました。伊勢神道の心神思想に光をあて、伊勢流祓の方面よりその形成(『宝基本記』の成立)を考察したのが本書の特色であり、目次は次の通りです。 まえがき 序 章 第一章 伊…

岩手民俗の会、7月16日に研究発表会・総会

岩手民俗の会(盛岡大学教授・大石泰夫代表)より平成23年度第1回研究発表会・総会の案内(葉書)を下記の通り受領しました。 日時 平成23年7月16日(土)13:30〜 場所 岩手県民情報センター(アイーナ)7階 岩手県立大学アイーナキャンパス学…